けんちゃんです。
よく、株や浪費はやめて定期預金でコツコツ貯めておけという人生の先輩であるおじさまやおばさま達がいらっしゃいますがそれは本当にいいことなのか?を今の低金利で定期預金をする意味がないのか?を今回の記事で考えていきます。
まずは定期預金の金利を見てみます。
私が調べた所、人件費などのコストがあまりかからないネット銀行で最大の金利でも0.3%でした。
対面型の人件費や土地代などがかかる地方銀行や大手銀行だと大体のところでネット銀行よりも定期預金の金利が低いことは確認済みです(概ねですのでモレがある場合あり)
その確認したネット銀行の最大の金利で30年間100万円を運用したらどうなるのか計算してみました。
最大金利の0.3%で30年間運用

元本 | 100万円 |
30年後 | 109万円 |
・・増えてると言えば耳障りがいいですが30年間も運用してほぼ変わっていません汗
30年といえば働き盛りの30歳の人が60歳の定年かもしくは定年間近になっている年数です。
それなのにこの金額の増加幅はなんだか切ない気持ちにさせます(泣)
定期預金にもメリットがある
先程では定期預金はあまり意味がないような内容を書きましたがこんな低金利の中でも定期預金のメリットがあります。
1,安定性
定期預金と聞いて一番思い浮かぶのはこれではないでしょうか?
株やREITなどの投資商品と違い元本もほぼ保証されています。
大手窓口型銀行やネット銀行大手であればほぼないと思いますが銀行が潰れた場合も1000万円まで国が保証されています。
株などをやっていると分かりますがこの安定性は癒やされますね笑
2,貯金がしやすい
お金を決められた期間まで拘束するため、ちょっとした衝動で取り崩しがしにくく浪費を防げます。
定期預金の解約は満期前にできなくはないですが普通預金に比べて心理的な牆壁になります。
定期預金するなら他の資産運用がいい?
色々なメリットを書きましたが貯金なら良いですが増やすことを目的とした資産運用としては現在の金利を鑑みると定期預金はほぼ意味がないことが証明されました。
じゃあ、どうすればいいのか?
安定志向な方が毛嫌いするであろう株やREITなどのリスク資産が増えやすいです。その次に債券などです。
次点でソーシャルレンディングなどがありますがリスクが高めです。
ソーシャルレンディングについて詳しく知りたい方は前に書いたお金持ちになるにはどうしたらいいのと考える人は狙われやすいの記事が役に立つかもしれません。
さて、株やREITが一番期待リターンが高くて次点で債券かなと書きましたが下の円建て換算データに基づいてます。
年率平均リターン(円建て換算) | 20年 |
先進国株 | +4.9% |
新興国株 | +8.6% |
日経平均 | +1.9% |
日本債券 | +2% |
世界債券 | +4.3% |
先進国REIT | +9% |
金 | +7.5% |
定期預金の0.3%と比べても一番低い日本債券インデックスでも年間平均リターンがかなりの差があります。
基本的にはリターンが高くなるとリスクが高くなりますので安定志向の方は
定期預金に近い安定性がある日本債券インデックスがおすすめです。
日本債券インデックスは2008年の景気後退時でもほぼ無傷でしたのでかなり安定性があります。
しかしながら過去30年での単年度で見ると-3%程マイナスにもなることもあるのでその辺は覚悟したほうが良さそうです。
リスク許容度が高めの方であれば米国株の比率が多い先進国株式や新興国株式やREITなどを多めに組めば良いんじゃないかと思います。
まとめ
定期預金には殆どお金を増やす力はなく資産運用として考えるなら定期預金は意味がないです。
しかし、取り崩しにくいことことによる貯金のしやすさや安定性はほかの資産から比べるとピカイチです。
定期預金を利用するならお金を増やすのではなく悪魔でも守りの運用法なら納得しやすいです。
定期預金に近い安定性とそれよりも良いリターンを得たいなら日本債券インデックスがおすすめで長い目で見るならリスクは高いけど世界株式などのリスク資産の積立がおすすめです。
おすすめ記事
1,孫正義の名言&格言集【財を成した偉大なる株投資家&事業家】
お金持ちになるにはどうすればいいのかを考えさせられる記事です。定期預金のみでリスク資産の株に投資するのが怖い人に勇気を与えるかもしれません。
逆指標がでたら逃げることが大事と昔ながらの教えを説いた記事です。この記事では私の逆指標を紹介しています笑
3,利上げ期に長期債券をポートフォリオに組み込むのはヤバいのか?
日本債券インデックスなど債券インデックスは中期債券中心ですが長期債券も組み入れているため、そういった状況ではどうなるのか解説しています。