日銀が長期金利上昇を容認したので日本国債は売った方がいいのか?

けんちゃんです。

日銀が日銀決定会合で長期金利の上昇を容認しました。

2016年9月から日銀は長短金利の操作を行っていたのですがそれらの変動幅を広げる方向で決まったそうです。

そういったことを実地することにより超低金利により短期債券と長期債券の利ざやが稼げず苦境に陥ってる金融や銀行などのダメージを減らす狙いがあります。

また超低金利により取引が少なく流動性が欠けていた債券市場を活発化させる狙いがあります。

日本国債インデックス売ろうかと思案

そういったこともあって利上げならけんちゃんはポートフォリオの安全資産枠で持っている日本国債インデックスを半分ぐらい売ろうかと思っていたのです(利上げ期に入ると債券は下落リスクが高くなるため)

利上げ期は値動きが少ない短期債券か円キャッシュが好ましいですが超低金利でほぼ日本の短期債券は絶滅しているため、円キャッシュに半分ぐらい変えようかと考えていました。

しかし、政策金利は短期金利0.1%と長期金利0%程度と据え置きしましたので日銀が利上げしたと言われると微妙で日本国債インデックスを売りかと言われると微妙です。

銀行に配慮した調整という形がしっくりきます

インフレ率の達成の厳しさからまだ利下げ金利維持は続くような気がしますが変化は変化ですので半分ぐらいは円キャッシュでもいいかもしれません。

日銀が売買する株価指数の変更へ

他の変更点としては日銀が金融緩和による景気刺激のために毎年6兆円を購入している株式指数を日経平均からTOPIXに変更されました。

これはどういうことかといいますと日経平均の銘柄数は僅か225銘柄の移動平均で大型株が中心でさらにユニクロで有名なファーストリテイリングのような値がさ株の割合が7%と多いため大企業の一部しか恩恵が受けられないです。

全体の景気刺激のためには日経平均のような指数よりもTOPIXのようなより広範囲な株価指数が好まれるわけです。

ちなみにTOPIXは2018年6月末時点で2090銘柄もあるので日経平均より225もあるので10倍近い差があります。

日経平均とTOPIXの違い

日経平均TOPIX
銘柄数2252090
値動き移動平均時価総額加重

2018年6月末

日銀が購入する株の銘柄数が増えるのでより多種多様な業種に大量のお金が入るので恩恵を感じる人は多少は増えるかもしれませんね。

逆に日経平均に採用されていた株や特に値がさ株はこれまで日銀によって実力以上に買われていたため、下落する可能性があります。

しかし、一部が大量に買われるのは相場をゆがみませることにも繋がりますのでこれはこれでいいと思います。

どうせ歪ませるなら歪みが一部銘柄に強く出てしまう日経平均よりも歪みの緩いTOPIXの方がマシと言った感じですね。

まとめ

日本国債

まず日本国債を直接買っている人は満期まで待てば元本とプラスαが返ってくるので売る必要はないです。

日本国債インデックスの場合は微妙です。

こういった動きを利上げと見るか、銀行に配慮した金利の調整と見るか、人によって分かれる選択だと思います。

今回、日銀が長期金利の上昇を容認しましたがインフレ率の推移や景気の強さを見てると銀行に配慮した調整といった面が強いのでけんちゃんはとりあえず政策金利が上がり始めるかそういった動きが見られるまでとりあえず様子見します。

日本株

日経平均の購入を減らしてTOPIXのと買い付けを増やしたことにより若干ではありますが中小企業に恩恵がありそう。

日経平均の値がさ株は実地されたら日経平均の価格調整があるかもしれませんが引き続き日経平均も買われるが大株主の欄に日本銀行が続出してることを考えると徐々にTOPIXを増やしていきそう。

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