利上げ期に長期債券をポートフォリオに組み込むのはヤバいのか?

けんちゃんです。

利上げ期といえば政策金利が上昇して連動性の高い短期金利が上昇します。

それにともなってスピードの違いはありますが長期債券の金利が上昇する場合が多く債券価格が下がるのが一般的です。

そういった状況下で利上げ期は長期債券をポートフォリオに含むのはやめたほうがいいのか?

利上げ期には伝統的な株と債券のポートフォリオでリターンを保ちながらリスクを減らす結果にならないのか?

そういったことを今回は検証してきます。

伝統的なポートフォリオのトタールリターン

まず、株と長期債券の60対40のポートフォリオは過去の歴史では非常に優れたポートフォリオでした。

リターンは株100%よりも若干劣りますがマックスドローダウンはかなり低い状態に抑えられていました。

2003年から2018年の利上げ期のS&P500のSPY60%と長期債券のTLT40%の四半期毎のリバランスした後のトータルリターン(配当再投資後)

SPY60%TLT40%SPY
年間平均リターン+8.94%+9.66%
マックスドローダウン-27.23%-50.80%
シャープレシオ0.940.68

リターンはそこそこ狙えてマックスドローダウンは約半分程度と株60%と長期債券40%のポートフォリオは過去の歴史では非常に優れたポートフォリオということが分かります。

シャープレシオも株100%と比べて高く効率よく運用ができていることが分かります。

また年ごとのリターンを見ても非常に安定しているのが分かります。

利上げ期の株と長期債券のポートフォリオ

株60%と長期債券40%のトタールリターンが優れていることは分かりました。

それでは長期債券の価格が下がりやすい利上げ期にスポットを当ててみましょう。

2004年から2006年の利上げ期のS&P500のSPY60%と長期債券のTLT40%の四半期毎のリバランスした後のトータルリターン(配当再投資後)

SPY60%TLT40%SPY
年間平均リターン+8.77%+10.37%
マックスドローダウン-3.84%-3.86%
シャープレシオ1.051.01

利上げ期を経てもなお株100%のポートフォリオよりも株60%と長期債券40%のポートフォリオのシャープレシオのほうが高いです。

ただ、マックスドローダウンが一緒ぐらいに対して年間平均リターンが1.6%違いますのでこれをどうみるかですね。

利上げ期だけを見たら次の利上げ見送り金利維持期かその次の利下げ期まで株だけでええやん!となってしまいますね。

まぁ利下げ期は景気が悪くなってきているから下げる場合が多いので株100%だと伝統的なポートフォリオよりも損失を受ける場合がありますけどね。

利下げ後に株をすぐに売っていたらどうなったかを検証した株を売るタイミングはいつがいいのか?の記事もよろしければ御覧ください。

レバレッジを利用した場合の利上げ期の値動き

最近、レバレッジ利用したポートフォリオが流行っています。

そういったポートフォリオで利上げ期を迎えた場合はどうなるのかを検証しました。

定番のS&P500の3倍の値動きのSPXL30%、長期債券の3倍の値動きのTMF20%、中期債券のBND50%のリスク小のポートフォリオを使用します

レバレッジETFは2009年までしか歴史がないので2015年から2018年の利上げ期で出させていただきます。

2015年から2018年の利上げ期のS&P500のSPY60%と長期債券のTLT40%の四半期毎のリバランスした後のトータルリターン(配当再投資後)

SPY60%TLT40%SPYリスク小
年間平均リターン+7.04%+10.42%+8.47%
マックスドローダウン-5.62%-8.48%-10.33%
シャープレシオ1.000.980.75

SPY60%とTLT40%のポートフォリオはシャープレシオは相変わらず非常に優れていますね。

SPYとの年間リターンの差は3.38%ですか..マックスドローダウンの差に比べて割と差が大きい気がしますがこれをどう考えるかかですね‥

一方、リスク小ですがリターンは2位ですが株100%であるS&P500のSPYよりもマックスドローダウンの値が大きくシャープレシオも一番悪いです。

これだったら利上げ期はSPYだけを保有して安全資産は円キャッシュでいいですね。

レバレッジポートフォリオはシャープレシオを喰らう?

伝統的な株60%と長期債券40%のポートフォリオは利上げ期でも割といい成績を出してるのになぜそのレバレッジをかけただけのポートフォリオがシャープレシオが優れないのか?

恐らくそれはレバレッジ特有の問題点がシャープレシオを悪化させてるのだと思われます。

シャープレシオの悪化の原因

1,レバレッジETFは経費率が高い

通常のETFと比べて経費率が高く、投資家の利益を蝕みます。

SPXLとTMFの右肩上がりの相場だったら気にならないレベルで良いですが利上げ期は株も長期債券も下げ圧力がかかるため、地味に効いてきます

2,SPXLやTMFなどのレバレッジは回復力が弱い

レバレッジETFは一度下落してしまうと回復力が弱く、金融引き締めの時など利上げ期には回復力が通常のETFに比べて弱いです。

またヨコヨコの局面もその回復力の無さから減価していきます。

SPXLやTMFのレバレッジETFの良い所

しかし、レバレッジを使用したETFも良い所はあります。

1,上昇局面が長く続くとレバレッジ以上に上がる

SPXLは米国のS&P500のレバレッジ3倍のETFですが設立から右肩上がりなため、全体で見ると3倍以上に上昇しています。

悪魔でも一日の値動きの3倍を目指すETFなので年数が経つといい意味でも悪い意味でも剥離していきます。

2,レバレッジETFは時にはレバレッジ以下のダメージになる

例えば毎日3%ずつ下落していたとしても、悪魔でもその一日の値動きの3倍ですのでいい意味で剥離します。

まとめ

上昇局面が続いた場合でのレバレッジ以上の上昇率と下落時のダメージをレバレッジ以下にするレバレッジETFのメリット。

急落からの回復力の弱さとヨコヨコ局面の減価と高い信託報酬のデメリットのことを含めると総合的にはレバレッジETFはバランスが取れているわけです。

しかし、当たり前ですが利上げ局面などの金融引き締めの時にはそのデメリットが働いてレバレッジをかけていないSPYなどの株100%にはもちろん年間リターンとシャープレシオにマックスドローダウン全てに負けています。

しかしながら過去の全体のトータルリターンでは優れたパフォーマンスは事実です。

ですが過去の歴史では優れていましたがこれからは優れているかは分かりません。

アメリカの債務がGDP比で過去最高を記録したヤバい理由に書いたようなアメリカの債務リスクなどで将来、債券金利が上がり続けるシナリオがあった場合はアンダーパフォームの時代が続くでしょう。

全方位に優れた投資方法は存在しません。

自分がやってるリスクと向き合いながらどう判断し、どう考えるかです。

利上げ期の伝統的なポートフォリオ

利上げ期に長期債券40%と株60%のポートフォリオにおいてはリスクの軽減が見込めるがリターンとリスクが合ってないような気がします。

しかしながら景気後退局面などを含めると全体でみるといい成績を出しています。

これらを含めると私が長期債券を買うなら利上げの見送りによって金利の利上げ金利の維持が始まるか、利下げが始まるまでVTIやVTなどの全体的なポートフォリオを中心において安全資産は円キャッシュか利下げ金利の維持状態の日本国債インデックスでリスクを調整します。

債券は債券インデックスがアクティブに勝てない2つの理由に書きましたが債券インデックスにアクティブを少し混ぜると面白いです。

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