けんちゃんです
アメリカの債務がGDP比で過去最高を記録したのがヤバいのはなぜなのか?
その理由とは何なのか?
まずは国の経済規模を表す米国のGDPと米国政府債務との比率をご覧ください。
見事に右肩上がりで史上最高ということが分かります。
グレーの縦線は景気後退の時期です。
チャートを見ていただくと分かりますが景気後退の後半は右肩上がりなることが分かります。
その原因は不況などの際は景気を刺激するため財政出動や米国債を増発するからです。
過去、そういった適切な対処をすることによって今の米国株が支えられてるのが分かります。
ちなみに政府債務と民間債務の合計はGDPの325%になっておりこちらも史上最高です。
景気刺激以外にもアメリカの債務が国の経済規模を表すGDP比で債務が過去最大になった理由というのはたくさんあります。
基軸通貨国の役割
こちらはどういうことかというと一言で債務と言っても例えば米国企業が中国の工場で製品を作って米国で輸入したとしましょう。
それでドルで米国企業が中国の工場に支払いをしたとしましょう。
それだけで米国の対外債務と呼ばれるものになります。
つまり米国は基軸通貨と経済規模を活かして世界で大量の消費や投資をしてきたというわけです。
基軸通貨ですから米国債を乱発したり紙幣を刷る枚数を増やしても問題ないというわけです。
それがGDP比と比べても過去と比べてもアメリカの債務が最大になった原因の一つというわけです。
何もアメリカはジャイアンのように自国民だけが良い思いをしてきた訳ではありません。
それらの恩恵を強く受けてきたのは輸出をして儲けてきた新興国や日本や中国といった国々です。
最近になって「貿易赤字ガー」と言い出したのですが過去を見ると米国は基軸通貨であるドルを世界に回して世界経済を一緒に発展させてきたのです。
ですので単純にアメリカの債務が多いからやばいというものでもないというのが分かります。
将来のリスク
問題なのは経済規模に対してのアメリカの債務はどうなのかというところです。
先程の画像を見ても分かるようにGDPの伸びよりもアメリカの債務の伸びのほうが明らかに大きくその割合は年々増えていってます。
こうしたことから将来の起こりうるリスクとしては債務や米国債の利払いや元本を返還してドルを払うために米国債の増発などのリスクがあります。
そうなればまた円高や将来の米国債の価格下落リスクになるかもしれない。
よく言われるのは日本国債は日本政府の債務を払うために大量の増発リスクがあるから米国債を買うという人がいますが米国債も将来的な増発リスクがありますので注意が必要です。
しかし、これらの問題はもう少し先に浮上してきそうなので今すぐどうこうというわけではないと思います。
ただ2018年の2月24日に株主に宛てた手紙でバフェット氏が債券に注意を促してます。
バフェット氏:安全に見える債券は危険伴う可能性
債券のリスクに注目し、単純な投資戦略を堅持する重要性を強調
株式に対する債券の比率で投資リスクを測定するのは間違い
長期債券でリターンを上げながらリスクを減らしてシャープレシオを上げる戦略を取ってる方がいますが現在のような利上げ期でその戦法を使うと当たり前ですがアンダーパフォームしやすいです。
リスクを下げるために長期債券を入れてるのに基本的に利上げしてくので下げ圧力がかかるので株が下がってる時に長期債券も下がっているということも往々にしてあります。
リスクを抑えたい人は今の時期は日本は低金利の維持を続けている金融緩和中の利下げ金利維持期なため、円キャッシュか債券インデックスがアクティブに勝てない2つの理由の記事に書いた通り日本国債インデックスとアクティブかバフェットのように短期債券などでリスクを抑えた戦法をとって下がったらリバランスしていったほうがリスクを抑えることに優れているのでそちらをおすすめします。
ただ米国政府短期債券や米国のMMFなどを選ぶ場合は為替損に注意したいです。
基本的に景気後退時は円高になるので安全資産が全然安全じゃない状態になります。
なので基本的には安全資産は円建ての物をおすすめしたいです。
まぁ株の素人が投資する際に知らないと損する4つのことの記事にも書きましたが基本的に一番楽なのは世界株式や米国株の投資信託をシンプルに投資してるのが何も考えなくて利益が出るから一番楽なんですけどね
長期債券を買いたい場合は次の段階の利上げ金利維持状態か利下げが始まってからでも十分間に合い、景気後退時での利下げによる利益も取れます。
画一的に投資をするよりもこのように時期に合わせた戦法をとった方がリスクを抑えられながらリターンを得られやすいです。
アメリカの債務がどこまで伸びるかは分かりませんが経済規模よりも圧倒的に伸びてるのでどこかで帳尻合わせがくることは間違いなく今後の値動きを注視したいところです。
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