けんちゃんです
株を買ったはいいけど売り時が分からない…。
そう、買う以上に難しいのが株の売り時…
長期投資家にとっては投機家と言われるかもしれませんが株が下がるなら一番高いところで売りたいのが本音…。
しかし、世の中では
「そんな魔法の方法はない!」
「知っていたらそいつが世界一のお金持ちになっている!」
といった声が耳をふさいでいても溢れんばかりに聞こえてくる・・・
しかし、本当にそうなのか?
自分で考えることをやめて頭の中の思考がストップしてませんか?
せめて荒れ狂う株式市場という暗がりの中でポッとろうそくの明かりぐらいの光の道標になるように一緒に考えましょう。
はじめに
今回、書かせていただくのは主に米国の森について書かせて頂きます笑
森とはなんぞ?と思われると思いますがアップルやトヨタ自動車の株が個別株ですので木で森は集合体ですので日経平均やS&P500の売り時についてです。
「おら、個別株だし関係ないぜ」という方、森が風で揺れていると木も揺れるんですよ。
森が火事なら木は燃えるんですよ。
森だったら残るかもしれませんが木は燃え尽きてしまうかもしれません。
全体の相場が過去の大暴落のように-40%以上も下落してるのに個別株の逆行高なんてほぼありません。
基本的に全体がパニックになってるのでグロース株もバリュー株も小型株も叩き売られます。
その中で下がるパーセントが違うだけです。
また「日本株のインデックスだし関係ないぜ」という方がいますがそれ本当ですか?
過去の株価の値動きの連動性を見てると
世界の時価総額の50%を占める米国株が大暴落で下がると基本的に日本株インデックスや世界株式は同じぐらいかそれ以上に下がります。
過去と違い今は繋がっています。
ですので経済規模の大きい米国をチェックするのは株の売り時を見極めるのに非常に大事なことです。
PERで株の売り時を判断する
PER..株を勉強を始めたら真っ先に聞く単語じゃないでしょうか?
知らない人のために解説しますが簡単に言うとPERはEPS(一株あたりの利益)を株価で割った数値です。
その値で割安か割高かどうかを見るというものです。
簡単な計算ですと
株価が500円でEPS(一株あたりの利益)が50円だとすると
500÷50=10
PERは10倍ということが分かります。
ということは一株あたり利益の10倍の値段で取引されているということになります。
バリューはPERが低くてグロースは高い?
ちなみに一般的にバリュー株はPERが低めでグロース株はPERが高めです。
なぜかと言うとグロース株は成長株ですのでEPSの伸びがバリューに比べて期待できるためで長い目で見ればEPSで株価を割ればお買い得だと思われているために買われるからです。
グロース株は過熱しやすいので単純に買いが買いを呼んでるケースがあります。
ちなみに世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェットはEPSを投資の際の判断材料の一つとしてEPSが安定的に伸びるであろう企業に投資しているとも言われています。
業績悪化はPERが高くなる?
PERが高くなるケースとしては業績悪化のため、PERが高騰する場合もあります。
その場合ですと単純に一株あたりの利益が減っているため、それが一時的な業績な悪化なのか?それとも会社自体が社会から必要とされなくなっていってる衰退のサインなのか?
投資家は判断を迫られます。
PERはこういった具合に割安なのか?割高なのか?を見る指標として使われますが株の売り時を判断する上で重要なのか今までの過去の歴史を調べてみました。
米国株のメジャーな株価指数のS&P500のPER推移と景気後退の歴史
グレーの部分が景気後退です。青のチャートはPERの値動きです。
上の図を見ているとPERが上昇中、高位はもちろんですが低位にいるときや下がっているときにも景気後退が起きていることから法則性がなくPERはあまり株の売り時として判断材料にするには説得力の欠ける指標だと言うのが分かります。
2000年のITバブルのようなNASDAQが暴落前にPERが100倍超えたときは指標として使えたかもしれませんが全体の景気後退を見る上ではあまり参考になりにくいことが分かります。
PERは全体を見る上ではあまり使えませんがセクターのバブルや個別株を見る上では使えると思います。
失業率で判断する
失業率・・。その名の通り労働ができる人口から仕事をしていない失業者数を引いて、その割合をパーセントで表した経済指標です。
一般的に好景気になるほど失業率が下がり、不景気になるほど失業率が上がるため、景気の判断材料として使われています。
昔からある程度の株価との連動性はあることは知られていましたが意外と将来の景気予測をできるんじゃないかと最近、注目されている経済指標です。
失業率で景気予測はなぜできるのか?
どういうことかというと景気循環という言葉がありまして好景気の後には不景気が来て好景気の後には不景気が来るので好景気の具合を失業率で判断して景気予測ができるのでは?といった具合です。
下はアメリカの失業率と景気後退の画像です
画像を見ていただくと分かると思いますが失業率が低い状態か底をついてもみ合いしてから景気後退が起こっていることが分かると思います。
今現在は低い状態でありますので要注意ではあります。
ただ、ここから更に失業率は下がるのか、もみ合いでいくのか、それとも反転して上昇に転じるのかは分かりませんが株の売り時の判断材料としては注視してみる経済指標だと思われます。
株の売り時を考えるヒントになるかもしれない。
金利から見た株の売るタイミングを考えた株を売るタイミングはいつがいいのか?の記事もおすすめです。
まとめ
今回は株の売り時の判断材料としてPERと失業率と景気後退の関係性を紹介させていただきました。
PERは景気後退を見る上で相関関係があると思っていましたが意外とPERで全体の指数を見る上では景気後退の予測が難しく各セクターバブルなどを把握しきれないことが分かりました。
各セクターや個別株などには使えると思います。
失業率は好景気の後に不景気が来るという景気循環がまさに実感できたと思います。
また売り時を探る上で今はどの段階にいるということが分かる上である程度の失業率は株の売り時を判断する上では役に立つことが分かりました。
少しでも参考になりましたら
応援クリックをお願いします
記事作成の励みになります