今回はBBH ETF ヴァンエック ベクトル バイオテックを紹介します。
BBH ETFはマーケット・ベクトル米国上場バイオテク25インデックスに連動するETFでヘルスケアセクターのサブセクターであるバイオテクノロジーに属する米国株に投資するETFです。
主に投資対象は再生医療、遺伝子治療、遺伝子診断、分子治療などのバイオテクノロジーに属する最大手の25社の株式に投資ができるのがBBH ETFです。
最近だと親セクターのヘルスケアやS&P500をアウトパフォームをしており非常に勢いのある米国株ETFです。
BBH ETFの基本データ
管理報酬(信託報酬)年率 | 0.35% |
管理(運用)会社 | ヴァン・エック・グローバル |
管理(運用)会社URL | https://www.vaneck.com/etf/equity/bbh/overview/ |
分配金利回り | 0.6% |
- 配当再投資後の年率平均リターン
3年間の平均年率リターン | 0.37% |
5年間の平均年率リターン | 20.27% |
10年間の平均年率リターン | 16.83% |
15年間の平均年率リターン | 16.62% |
上記のデータを見ていて思ったのですがBBH ETFは直近の3年は軟調ですがそれ以外は物凄いパフォーマンスですね。完全にS&P500をアウトパフォームしています。
ただリスクが高そうなので一部のみポートフォリオに入れることを推奨します。
信託報酬についても0.35%と割と高くもなく激安でもない安いよりの管理報酬になっておりますのでそんなに気にすることは無いかと思います。
BBH ETFは分配金は低いですので完全にキャピタルゲイン目的のETFになると思います。
BBH ETFの上位10銘柄構成比率
Amgen inc. | 11.42% |
ギリアド・サイエンシズ | 9.58% |
セルジーン | 7.26% |
シャイアー | 6.57% |
バイオジェン・アイデック | 5.53% |
アラガン | 5.23% |
イルミナ | 5.22% |
バイオマリン・ファーマシューティカルズ | 4.97% |
アレクション・ファーマシューティカルズ | 4.91% |
バーテックス・ファーマシューティカルズ | 4.79% |
上位10銘柄の合計比率 | 65.48% |
2018年5月19日のデータ
見事に普段の生活に馴染みないの会社ばかりですね笑 ギリアドが少し聞いたことがあるぐらいですかね。それにしても上位10銘柄で65.48%とはほかの16銘柄と格差があるのが分かりますね。このサブセクターは上位陣が利益を牛耳る構造なのかもしれませんね
1位のAmgen inc.はどんな会社か?
トップのAmgen inc.は遺伝子組み換え技術や分子生物学的技術をメインにやってる会社のようですので生活に馴染みのないのも当たり前ですね汗 主にメインの医薬品は抗体医薬の関節リウマチ薬のエンブレルと血球増殖薬のアラネスプで稼いでいるようです。
2位のギリアド・サイエンシズはどんな会社か?
ギリアド・サイエンシズはインフルエンザの特効薬の世界独占特許権を持っています。その薬の名前はオセルタミビルと言います。スイスの製薬会社ロシュ社にオセルタミビルのライセンスを供与しており、そちらから皆さんも使ったことがあるかもしれないタミフルとして販売されています。ほかにはエイズの感染予防薬やC型肝炎の治療薬を販売しています。
3位のセルジーンはどんな会社か?
セルジーンは血液疾患やがんの治療薬や免疫・炎症性疾患関係の薬で有名な会社で2020年には癌分野の治療薬で1位を予想されてるバイオテクノロジーの会社です。また今後の期待されている薬はリンパ種や多発性骨髄腫やベーチェット病などで確度の高い新薬に期待を持たれていおり将来を期待されている会社です
4位のシャイアーはどんな会社か?
シャイアーは希少疾患や特殊疾患のための医薬品を創薬している他とは違った方向性を持つバイオテクノロジー会社で特に希少疾患のための分子標的治療薬に力を注いでおり希少疾患や特殊疾患の方の希望の星となってる会社です。なんだか応援したくなりますね。米国株な話をしますと他と違い比較的マニアックな方向性ですので競合ができにくい良い会社だと思います。
5位のバイオジェン・アイデックはどんな会社か?
バイオジェン・アイデックはインターフェロンα-1bで白血病の治療法を確立させたり筋萎縮性側索硬化(ALS)の新しいアプローチを研究したりしています。また起源は1978年から始まっており比較的、歴史の長いバイオテクノロジー会社です。また人道支援などへの寄付などを積極的に行なっている徳を積んでいる会社です
BBH ETFと他の指数との比較
BBH ETFと類似するETFはほかにはIBB ETFになります。同じ業種が投資対象ですが119銘柄と多く小型株が多いことから成長性が見込めます。ただその分不安定さがあります。また信託報酬がIBB ETFは0.48%と若干、BBH ETFより高いです
BBH ETFとIBB ETFとVHT ETFとS&P500との配当再投資後の2005年~2018年のリターンの比較
上のチャートや年率リターンを見てるとここ3年はBBH ETFは冴えない動きですが凄まじいリターンを上げてるのが分かると思います。またあのサブプライムショックで強烈な下落だった2008年もプラスなのが恐ろしい‥汗
●関連記事:株の暴落時の下落リスクを限定的にする3つの方法
そして意外と小型株が多く全体のバイオテクノロジーに投資できるIBB ETFより大型中心のBBH ETFの方がリターンが優れていてリスクも低いという意外な結果が・・それにしてもシーゲルさんの提唱していた小型株効果はここ最近は見られないことが多いですね。大型株ばかりが上がってるイメージがあります。まあそのうち小型株もパフォーマンスが良くなるかもしれませんが・・
●関連記事:ラッセル2000ETFが小型株効果でS&P500超えしてる件
まとめ
未来が有望なバイオテクノロジーの最大手に投資できる優秀なBBH ETFですがまさかの市場平均にアウトパフォームしてるのには驚きました。ただデータを見れば分かりますがこの3年間はS&P500にアンダーパフォームしていて不調だったりします。また当たり前ですが業種もかなり偏りがあるETFですのでポートフォリオに入れるにしても一部に留めてちょっとしたスパイスとして楽しむことをおすすめします笑
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