<米FOMC>利上げ加速を模索 3月の議事要旨公表
米連邦準備制度理事会(FRB)は11日、今年初の利上げを決めた3月20、21日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。大型減税や歳出拡大を受け、全委員が「景気見通しはここ数カ月で強まった」と指摘。中期的に金融政策の姿勢を「幾分さらに引き締めることが妥当である可能性が高い」との認識を示し、利上げ加速を模索する方針で一致した。
FRBは今の下落した株価を見てもまだまだ高水準であることや社債スプレッドもかなり低水準であることから利上げを加速させる目論見のようです
今回、新任のパウエルさんは前任のイエレンさんに比べて少し強気の姿勢が見られるようです
なぜ政策金利が上がるスピード加速するのが株価に悪いのか?
多くの会社は銀行からお金を借りており金利が高くなるとお金が借りにくくなったり利払いが増えてしまい投資などを控える会社が増えて景気を冷やす効果があるためです。
もっとも好景気のなかで政策金利を少しずつ上げる行為はバブルの抑制に繋がり適切な株価を保つのに繋がります
問題なのは利上げによって1年以内に短期金利が長期金利が超えそうなこと
最近の大暴落ですと2000年~2002年にS&P500が44.82%下げたITバブルショックからの大暴落や2007年~2009年の50.97%下げたリーマンショックの大暴落があります。
そういった大暴落の前に出現した短期金利が長期金利を超える状態のことを逆イールドといいます。
今回のパウエルさんの強気の発言を見てる逆イールドになるのを早めてしまい景気後退の道のりを早めるのかもしれない懸念があります。
ただこれも確実かと言われるそうではなく逆イールド状態にならない状態でも40%超えの暴落を起こしたことはあります。
なので過信はしては駄目ですが比較的的中率が高い指標なので備えておくことにこしたことはありません。
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大体、逆イールドまでどれくらい猶予があるのか?
今の2年短期債券金利は2.361%で10年長期債券金利は2.823%なので今まで0.25%ずつを年3回ずつ上げて来ましたが今回の利上げ加速観測だと年4回もありそうです。
どちらにせよ、長期金利が上がらなければ今年中に逆イールド状態になり、その後、最悪の自体が訪れる可能性が高くなります。ひー怖いですね汗
*2018年5月26日 現在は2年債券が2.488%で10年債券が2.941%で利回り差は0.453%です。
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しかし、訪れない可能性も十分にある
長期金利があがれば短期金利との間で差が広がり今年中に逆イールド状態にならない可能性も大いにあります。
そういった要因になる理由がトランプ大統領のかかげる景気対策による財政出動による景気刺激策や減税による好景気によって長期金利は上がり逆イールドは回避される可能性も大いにあります。
その他にも短期金利を影響を与える政策金利がまだ安すぎるのでそういった意味でもまだ来ない可能性も大いにあります。
ITバブルの暴落の時には5.25%、リーマンショックの暴落の時には6.5%で今は政策金利が1.75%で金利が安すぎるため逆イールド状態になっても経済に深刻な影響を与えない可能性があります。
大暴落に今からできる備え
逆イールド状態になっても暴落しない場合もありますし、大暴落するまで半年から1年半後にタイムラグがありますので今は静観といったかんじでしょうかね。
米国株100%の人は大暴落時の買い増し資金のために日本債券や日本円を徐々に増やしていきたいですね。
なぜ日本債券や日本円なのか?
それは初心者の方でもこの前の暴落で分かったかもしれませんが暴落が起きると円高になるんですよね。
リーマンショック時にもかなりの円高になってて2008年は1ドルあたり109.28円から1ドルあたり91.03円に円高になっております。
その後、2011年には1ドルあたり77.93円になってます泣 為替だけで相当ダメージが大きいのが分かります
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なぜ円高が駄目なのか?
それはですね。単年度の2008年だけでもドルを持ってるだけで円建てで見ると16.71%下落してるんですよね。
これと合わさって50%超えの暴落を正面からくらうのは流石の肝の座った人でも度肝を抜かれてしまいそうですよね笑
なので円や日本国債インデックスを少しは持っておきましょうってことですね。
私だったら今は円か日本国債インデックスを20%ぐらい持ちたいです。
暴落時に円や日本国債インデックスを持っているとリスクを抑えて、さらに安く買い増しができてその後のリターンが良くなります
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